エンドレスエイト、第15話の批評。
余りにも物凄い演出に寒気がしました。でもやっぱり今回のは物議を醸しそうだなぁ・・・といろんな方々のブログを巡回しておりました。
意外というわけでもないんですがやっぱり飽きていらっしゃる方が多いようで・・・
演出を理解しないで不買とか意味がないとかいうのはちょっと頷けないんですが。
・・・いや自分もハッキリとは分かってないんです。解読本を待ちます。
まぁ、とりあえず演出の簡単な一部を抜粋して書いていきます。
ハルヒは固定で可愛い。


今回の演出で最重要と思われるキーワードは何か?
・・・ともったいぶらなくても誰もが見た瞬間分かるでしょう、
「雲」です。
エンドレスエイト2の批評では下の方にさらっと天の川について述べましたが、今回は
「雲」のカットが随所に差し込まれています。

青い空のど真ん中に入道雲、そしてその前に立つハルヒ。そのアップ。

みくるの背中に書かれた全く同じ図柄の雲と飛行機。ハルヒの後向きアップ。
エンドレスエイト2の批評で述べた天の川は単純に長門の体験した数の膨大さを表現するものだと述べましたが、今回の「雲」に関しては同じように随所に唐突に散りばめられた
誰もうつっていないただの入道雲のカットと、
ハルヒのうつったもの、そして
みくるの背中に描かれたもの等、いろいろなパターンがあります。
これは一体何を示しているのか?そして、あまりにも印象深いのがこのシーン。

背景がブラックに変色し、ブルーセピアの中にグラグラと揺れる視界、彷徨っているかのように飛ぶ飛行機。
そして、極めつけは
真っ暗な映画館に唯一の光を宿す
長門の目と、
真っ白な世界(雲)の中にポツンと残された小さな黒い
飛行機の対比、そしてキョンのノートに描かれた飛行機。
(赤チャートを見て自分もその宿題があったことを思い出してしまったというのはどうでもいいですね、すいません)
今回は少しヒントが多い気がします。
というか多すぎる。
さて、何故みくるの背中にはあのような絵柄の雲が描かれていたのでしょうか。
普通に考えてアレは流石に怪しすぎます。やり過ぎ。
でもあえて書いたのは、そうまでしてでも気づいて欲しい演出があったか、4話もやってて流石に視聴者に怒られるから分かって貰おうとヒントを出したかです。
結局の所両方なんでしょうが・・・。

何も見えてないだめな子みくる
背中というものは、人間が一生自分の目で見ることができない場所です。
即ち、
「飛行機+雲」=「この時点でみくるには絶対に見えないもの」であるととれます。。
ならば、一体
「飛行機」「雲」は何を指すのか。これはキョンの台詞に隠されています。
まず冒頭で、
キョン「ん? 俺は今なんで自転車のことを・・・」この時、飛行機は雲から青空へと飛び去ります。(因みに携帯電話の待ち受けも空の画像)
そして物語終盤、キョンが選択を迫られるシーンで、
キョン「でも、何をすべきなんだ・・・何を言うべきなんだ? ハルヒの言葉の中に、そのヒントは有ったはずだ。だが、それは何だ? あいつは今まで何て言ってきた? ダメだ、分からない・・・待て、待てよ! ハルヒ・・・!」ここで飛行機は、薄暗く巨大な雲の中に、ゆっくりと溶けていき・・・そして消えます。消えると同時に、ハルヒは店から出て行ってしまい、事実上のゲームオーバーが確定します。
この時点では2通りの解釈が可能で、「飛行機=ハルヒのヒント」または「飛行機=ハルヒ」と考えらるのは明らかです。ハルヒの残したメッセージがキョンの手に届かぬまま雲の中に消えてしまったと考えるか、キョンがハルヒを捕まえることができなかったと考えるか。
ハルヒと飛行機が同時に存在するシーンがないことから、どちらとも有り得ると言えます。
じゃあどっちなんだと言う話は、長門を見れば飛躍的に予想がしやすくなります。

長門は何を見ているのか?
先ほど極めつけとして紹介した画像で特徴的な長門の瞳の光は、映画の画面を映し出していて、その画面の中では大きな空を背景に男と女が寄り添っていますが、この構図は「雲ー飛行機」の構図に非常によく似ています。
即ち、
長門はキョンと全く同じものを見ているのです。
その先は希望にしろヒントにしろ、
何か望むものがあるのは間違いがないと言えます。
しかし長門の背景の暗さと飛行機の背景の明るさは、対照的に彼らの希望そのものの明暗を描いているのです。
長門が抱く光は非常に狭く、そして恐ろしいほどにも暗い闇に飲まれている。
観測役としてただ仕事をしなければならないが、自分の痛さにも気づいて欲しい。

(1期でキョンはこの古泉と非常に良く似た服を着ている)
だからいつもわざと変なお面を買うし、あえて同じ行動を取る。だけどそれでは何の意味もないという、どうしようもないジレンマを抱えているのです。
映像に戻りますが、長門らが見ていた女性は、ふとした拍子にハルヒに変化します。
となると、その横にいる可能性が非常に高いのはキョンに他なりません。
長門の最後の光、それはキョンなのではないか? もし長門の見ていたものがキョンならば、キョンの見ていたものは・・・?
これについては最後に決定的な答えがあります。
それが、キョンのノートに書かれた飛行機。
キョンが自らこれを書いたと考えるのが自然ですが、これは
キョンが既に答えを得ているということの現れだと考えられます。
この答えは、再び次の話でかき消されるのでしょう。
長くなりすぎたので後2~3個。
無視
されがちなされている虫&ヤモリの話。
「エンドレスエイト ヤモリ」で検索してもこれらについて書かれているもの一切ナシ。
じゃあ僕が書こうかと。
今回雲&飛行機について長々と書きましたが、他に結構重要なのが
死にかけ蝉(多分)とヤモリです。

大事なので2回貼りました
ヤモリが天井を這っていますが、これはヤモリの天井視点、即ち
上から見た視点=神視点を描いたものです。
長門の神視点、即ち関与できない事象の流れにひたすら乗ることだけしかできない
、長門の立場を表していると言えます。
蝉については完全に妄想なんですが・・・恩返しに来たとか?
恩返ししに来たのに・・・想いも届かず・・・無念。と散っていきます
何の想いかは知りません。
以上、エンドレスエイト批評でした。
かなりおおざっぱですが・・・。
他にも色々あるんですがね。亀とか。
余談なんですが、けいおん!の階段にある亀と兎の置物は、亀○とプレイボーイ的な意味でのうさちゃんの現れだと夢の中でばっちゃが言ってました。
だから澪もあんなにァへ顔してたのか・・・
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